今日もPolyglotさん登場!たくさんいらっしゃるんですね。シリーズ化しそう。今日は、7つの言語を操るPolyglotさんが、言語を速く簡単に習得するテクニックを紹介してくれます。
7つも話せると、ただのPolyglotじゃなくてHyper-polyglot。(20言語とか話す人を紹介してきたから少なく感じてしまう(笑)7つでもものすごいですよね^^;)

多言語話者が語る、英語(言語)簡単に早く学ぶための5つの方法


Polyglotさんは早口の人が多いのかな?

こちらのSid Efromovichさんは、18歳で既に4つの言語を話していたのだそう。その言語習得のコツを教えてくれます。これは3年で3つの言語を身に着けたときのお話。

Sinさんの言語習得のプロセスは、他の仲間たちのそれは大きく異なっていたのです。
多言語を習得するということは、ストレスフルで激しく難しく一見不可能なことのように見えますが、楽しく愉快で、わくわくするもので、Sidさんはどの瞬間も大好きだったそう。

このとき既に4つの言語を話せたので、(それから3つの言語を学ぶにしても)幸先のよいスタートを切ったSidさん。そこには言語を学ぶプロセスを簡単にする5つのテクニックがあったのです。

1. Take a very deep breath and relax(深呼吸&リラックス)

私たちは、生まれたときから、「~すべき」、しかも「正しく」と教え込まれてきましたね。

しかし、言語習得のゴールデンルールは、「間違うこと」!

これはよく聞く「失敗を恐れない(で練習する)」というのとは、ちょっと意味が違うようです。どういうことかというと、「間違ったと思う」ということは、つまり自分の「今持っている『言語の範囲』を超えている」ということだというのです。それがつまり「新しい言語」の「新しい領域」にアクセスしている瞬間だ、そこを超える(間違うことを許容する)んだというのです。

ある言語を話すとき、その言語には音と構造の塊、言語のデータベースとも言うべきものが存在しています。しかしもちろん、そのデータベース以外の音もあるわけです。

(青い円で囲われているのが自分が知っている言語内の音と、その構造(文法かな?))

データベースになければ知識にもない音。
データベースや知識というものは、その構造や音があってるよ、と私たちに教えてくれるもの。ですので、そこにないということは、何もその音が正しいか教えてくれないのです。だからそんな音を発音したとき、「間違ったように聞こえる」(と、頭では思う。)のです。

そうすると、「私、何か間違ったことしてるんじゃ???」というような気持ちの悪い気分になります。しかし、それこそが見つけるべきトリガーなのです。
というのも、それこそがデータベース(既存の言語知識)を超えようとしているよという信号だからです。そこを超えて自分を新しい言語の領域へと冒険することを許すのです。だから、間違うことを許すことが肝要なのです。

例が紹介されています。

ちょっと練習でSpanishのDoorについて学んでみよう。

"Door"はSpanishで"Puerta"。分解すると英語にもある"Pu","e","ta"という音で構成されているのが分かる。

しかしこの"r"の部分は、私たち(英語)のデータベースには存在しない音。rolled(舌を巻いた音の) "r"と言う音はデータベース外なのです。

それをブレイクスルーするためには、「間違う」ことです。ところが、私たちがやりがちなのが、その未知の音を出すために、自分のデータベース中で「最も近い音」を使ってしまうことしかもそれはその(話そうとしている)言語では意味をなさない音だったりします。

だから、まず、自分に「間違っていいんだ」という許可を出しましょう。
そうすれば、"Puerta"のような未知の音だって言えます。

日本人で言うと、最も近い音で表現しようとして、カタカナ英語が誕生するというわけですね。ここ(⇒カタカナ英語になる理由)でも話しましたが、英語の音を日本語で置き換えない、「そのものの音」としてとらえる、ということがこのポイントにあたると思います。

2. Alphabetを捨てる

いきなり衝撃的なことを言いましたが…外国語を学ぶときに、他の国のAlphabetは邪魔になることすらあるということです。

以下の文字たち。

MAO
COCO
COCO(2つ目のOの上に∧が付く)

英語圏の人にとって、このように読めるようです。
MAO →mao
COCO →coco
COCO →coco
火 →落書き?

maoはポルトガル語で手ですが、英語では人名としてあります。二つ目のCOCOはポルトガル語でココナッツ、COCOはPOOP(ウンチ)のことですが、英語では、温かいココアを連想することができるcocoaという単語があります。「火」はfireのことなのですが、英語圏の人は似た表現がないから、空手をしている人(笑)の落書きに見える、というわけです。

これで分かるように、別の国の文字を使うことは外国語を学ぶにあたって便利なことは何もないのです。それは間違ったシグナルをあなたに与えることすらあります(うんちなのにココア!?とか)。そこで2番目のテクニックはなんなのか?というと、それを破り捨てる!ということ。

例えばポルトガル語では、REALと書いても"real"と読まない。"he-aou"と読む。
このようにrealについてみても、英語読みとは異なる読み方を持つ。real(英語)の代わりにreal(ポルトガル語)を使うことは、より多くのこと(英語だけでは見えないこと)を教えてくれる。
そうなると、私たちは自分たちのデータベースをブレイクスルーして自分たちが間違うということを許容できるところにくるんだ。
そして新しい言語の未知の領域に入っていく。そして実際に意味を成す形で表現をする方法について理解していく。

でもどうやってそれを試したら?

そこでテクニック3が登場です。

3. sticklerを見つける。

sticklerとは、こだわる人、うるさい人。
あなたが間違ったままにしておかない人を見つけるということですね。言語に関して、グル(指導者)のような人を見つけるというより、より良い関係を作るといったほうがいい、とSidさんは言います。

あなたを正してくれる、そしてそれを心地よく感じる誰かとの関係、そしてあなたが言語において到達したいところに行かせてくれると確信が持てる相手。

しかしまた同時に、君に間違わせてくれる人、第一歩目(つまり簡単な段階でということかと)で間違えさせて励ましてくれる人。その人たちは先生にもなればチューターにもなるし、友達にもなる。

それはスカイプで話す誰かだったりCraigslist(海外掲示板)上の誰かだって。誰でもいいんだ。何処でだって見つけられる。(インターネット)テクノロジーのおかげで、彼らを見つけるのがずっとカンタンになった。

そして実際に使っていきましょう。どう練習するのが効果的なのでしょうか?

4. Shower conversations

これっていうのは聞いた通りシャワーを浴びながら会話のシミュレーションをすること。新しい言語を勉強しているときはいつもシャワーの中に入っている時間、今までしてきた全てのディスカッションを思い出していたそうです。

中国語を勉強していた時は、美味しい餃子を買うときに値切ろうと頑張って、そして値切ったときのこととか。ローマに行ったときなんかは良い"piazza(広場)"に行く道順をきいたり。それは素晴らしいものだったよ。
Shower conversationで素晴らしいのは、自分の知っていることについて持っているギャップのあるところを見つけられること。だって、会話の両サイドを経験できるから。(つまり一人二役して遊んでいるってこと)たとえば、道順をきくことは簡単だったとして、それ(を聞かれた場合)に対する受け答えは?教えるほうが簡単かも。

というように、このShower conversationは会話の両サイドを経験させてくれる。その上、シャワールームに彼らを入れる必要もない!

もう一つ素晴らしいのはどこでも彼らを出現させられるってこと!シャワールームでも自分のアパートでも通りを歩いていても地下鉄でも…つまり、これが素晴らしいのは、練習するのに、何も、誰も必要としないこと。

やはり独り言は避けては通れない道のようですね…(⇒英語上達のための)
これはイメージトレーニングとしてプロのアスリートもやっている手法。Michael Phelipsという選手は自分の一つ一つのレースを視覚化していたそうです。

この方法は、彼にとって、とても機能したんだ。そして僕にもとても機能した。だから君にも機能するんじゃないかな。

5. The buddy formula(会話相手を探す)

会話する相手がいることで、新しい言語を使うincentive(刺激や動機付け)になります。
そして、お互い話したい言語を共通の言語にすることが望ましいとのこと。(Target language = best language in common)

ぼくの同僚の話をしよう。彼も言語学者で、たくさんの言語を扱えた。

お互いに一番話せる共通言語、ぼくと同僚の場合、それは英語だった。そして2番目に話せる共通語はフランス語。でもオフィスではいつもお互いにドイツ語で話してしていたよ。それはなぜかというと、オフィスでは英語とフランス語が使われていたから!

僕らは金曜の夜や土曜の予定についてドイツ語で話していた。だからみんな僕らが何について話しているか分からなかったと思うよ(笑)

共通であり(秘密の)言語ということですね(笑)公共の場でも友達とプライバシーを保てるというわけ!どこにいたとしても、プライベートな会話ができるとは、面白いですよね。子供のころ、暗号遊びしませんでした?そんな感じですね。

まとめ(recap)

hyper-glotさんによる言語習得の5つのテクニックでした。

  1. Make mistake
    言語の壁をブレイクスルーする
  2. Scrap the Foreign Alphabet
    自分の言語で表現しない
  3. Find a Stickler
    修正してくれる相手を見つける
  4. Shower Conversation
    いつでもどこでも練習
  5. Buddy Formula
    その言語で対話できる友達を見つける

Find a Sticklerには、今のところこれがお勧めですね。24時間話し放題で修正してくれるし⇒ネイティブキャンプ
友人を見つけたいのであれば、Language exchangeを近所で探してみましょう。⇒実戦練習できる場所に言ってきた体験談

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