今はネイティブキャンプで毎日2回レッスンしてるんですけど、今日はレッスンで、「君、もうアメリカ人の発音やアクセントにほぼなってるよー!」ってほめてもらって、「えっReally?」な私です。(ちなみに今で2週間くらい)そして先生が、「君、カランメソッドやってみたら?君なら(意味深)できるよ!」って言われ、「なにそれ??」ってなったので、それについて調べてみました。
カランメソッドって何?4倍の速さで英語を習得出来るって!?それってまさに私が求めていたものじゃないの?それってどんなもの?
カランメソッドとは何?その内容とは
カランメソッドとは徹底的に反復学習(特訓)することで、4倍速で英語脳になる英語学習だそうです。
他の学習方法と比べ、1/4の学習時間でケンブリッジの英語の試験に合格できることが実証されているとか(*1)(「ケンブリッジ英検プレリミナリー」の試験合格する時間は、カランメソッド以外の方法を採用した生徒が350時間に対し、カランメソッドで学習した生徒はその4分の1の約80時間!)
発祥
カランメソッドは、1960年にイギリスはロンドンで誕生し、50年以上にわたり世界中で支持されています。もともとは英語を母国語としない人々にために考案された勉強法ですが、画期的で効果的なメソッドであったため世界中で認められ、世界30カ国、500校近くが導入しているとのこと。(しかしロンドンのカランスクール本校は2016年に破産のため閉鎖したそうですが…^^;大丈夫?テキストは出版されているそうです)
レッスンの形式は
高速の質問と、瞬時の回答の繰り返しで進められます。
教師が質問し生徒は答える側ですが、生徒が答えられない場合は教師が助けてくれます。それぞれの質問は、特定の単語や文法に焦点を当てて作られており、単語や文法の使用方法を学ぶことができます。
レッスン中の英語の量が4倍!?
通常の学習法では1時間あたり3,000単語を聞いたり話したりする一方、カランメソッドでは1時間約12,600もの英単語を聞いたり話したりするとのこと。だから4倍の速さで学ぶことができる!と書いてあるところもありましたが、まぁそんなに単純な話ではないとは思います。人には集中力の問題がありますので。ただ冒頭に示したように、4分の1の勉強時間で試験に合格したという実績はあるようです。
調音器官のトレーニング
日本の英語教育で、文法とライティングを中心に行われていることは、経験されていると思います。そしてスピーキングの授業がないのですね。英語を話すためには反射神経と、発音・発話をつかさどる調音器官という脳の部分のトレーニングする必要があります。高速の質疑応答を繰り返すカランメソッドの訓練は、調音器官を効果的に訓練することができる方法と言えるでしょう。
カランメソッドの効果とメリット、デメリット
そんなカランメソッドですが、メリットと効果、そしてデメリットとは何なのでしょうか。
効果とメリット
- 英語脳が創られる。
高速の質問に反応しないといけないので、英語脳が鍛えられます。英語脳というのは、ここ(⇒翻訳しないで考える)のように、一度日本語に翻訳してから考えることなしに話すということですね。先生は生徒のレベルに合わせた速度で話すことはしません。常にネイティブの速度で話します。ですので、日本語に一度直して考えている暇などありません。日本語で考えることを強制的にストップし、瞬間的に英語で対応する瞬発力を身に着けるのです。 - 耳が鍛えられる
そして聞くことに集中するので、リスニングの力も鍛えられます。質問に対する回答はフルセンテンスを求められます。つまり教師が発音したセンテンスのリズムをそのまま口にできる「耳」を鍛えることができるというわけですね。ちょっとシャドーイング(⇒シャドーイングのやり方)に似ている感じがします。そして常にネイティブの速度で話されるのでその速度に慣れることができます。 - 正しい表現が身につく。
-冠詞に関して(ギャグ?)、日本人がおざなりにしがちな「a」「the」の表現の違いなど、正確な回答をその都度教師に指摘されます。
-時制に関しても、正しい時制を使うように指導が入ります。
-発音に関して、日本人が苦手な(⇒L,R,TH,B,V等)も丁寧に直してもらえます。
デメリット
- レッスンが単調?
質疑応答の繰り返しになるので、単調になりやすいと感じる人が多いようです。打つべし、打つべし!が合ってる人にはいいかも!? - 疲れる
通常のレッスンの4倍の単語量が含まれるそうなので、頭が疲れるのは当然のことかと思います。本校では、グループレッスンが多いそうなので、オンライン英会話でマンツーマンで受けていたら、集中攻撃(?)にあって、それは疲れることでしょう。が、それだけ鍛えられるということでもあります。 - 難易度
どこかの地点で、急に難易度があがるそうです(単語が難しくなったり、文章が長くなる)。そのため、英語の勉強を始めたばかりの方には少々難しいかもしれないと言われていて(中学英語くらいだと厳しい様です)、ある程度基礎的な文法を身に付けた後に、カランメソッドを利用するといいようです。
だから、ネイティブキャンプの先生は、「君なら(意味深)できるよー」って言ってくれたのかな?カランメソッド体験してみよう!またレポートしますね。
(*1)英会話のENGLISH BELL
カランメソッドは難しい?難易度について
上述しましたが、カランメソッドは、実力が中学英語くらいだと厳しいようで、ある程度の基礎的な文法力のある方向きと言えます。ステージは1~12まであります。各ステージごとに何をするのか、概要が書いてありましたのでここに引用ておきます。
ステージ1では英語の基礎となる、単語や構造を学びます。[be]や[have]などの動詞、"you are writing"などの現在進行形、"I", "she", "me", "them"などの主語と目的代名詞や、"my", "his", "our"などの所有形容詞や基本的な語彙を学びます。この段階は、CEFR (Common European Framework of Reference)におけるA1レベルにあたります。
ステージ2では"you write"のような単純な現在形と"you are writing"のような現在進行形との違い、"any" や"some"の利用と"mine", "hers", "ours" などの所有代名詞、"more than", "the least"などの比較級や最上級などの重要な語彙を学びます。このステージはCEFRのA1レベルにあたります。
ステージ3では引き続き基本的な語彙を学びます。また"the furthest", "as many as"、などの比較や最上級の形をさらに練習し、"quickly", "often", "never"などの一般的な副詞の使用にも焦点を当て、"they were"などの過去形のbe動詞と"we walked"などの動詞の過去形を学びます。この段階は、CEFRのA1と早期のA2レベルにあたります。
"ステージ4では、日常的に使用される語彙に加えて""he drank""のような単純過去の不規則動詞や、未来形の""will"" や ""going to""、""they have eaten""などの現在完了、直接法や仮定法を学習します。このStageは、CEFRではA2および早期のB1レベルにあたります。 "
ステージ5では、より多くの語彙を学ぶことに加えて、文法の多くの難しいエリアを学びます。継続的な過去、(例えば"I was sleeping")、受動態(例えば"the book was written")、再帰代名詞("myself", "herself"など)、過去完了(例えば "you had studied")、継続的な未来、(例えば"she will be working")、仮定法の過去完了(例えば"If you had gone …, you would have seen …")などを学びます。このStageはCEFRではB1レベルにあたります。
ステージ6でもより多くの語彙を学ぶことに加えて、間接話法(例えば、"you told me that she would succeed")、使役的な構造(例えば"he had his dinner cooked by his mother")、未来完了形(例えば"you will have written")、連続的な過去(例えば、"you had been writing")を学びます。ステージ6の終わりまでに、CEFRのB1レベルの英語試験の出題範囲のすべての言語構造をカバーします。
ステージ7では、有益なフレーズ(例えば、"a great deal of")や、慣用語(例えば、 "get on someone's nerves")が紹介されます。かなりの量の重要な新しい文法を網羅しており、このStageは、CEFRのB2レベルにあたります。
ステージ8では多くの語彙、フレーズやイディオムを学びます。ステージ8での質問は、非常に難しくより複雑となっています。「wish」のような特定の単語に関連する文法(例えば"I wish she were here")やより新しい文法構造、助動詞の過去時制(例えば、 "they should have realized")等を学びます。このStageは、CEFRのB2レベルにあたります。
ステージ9ではさらに新しい単語や表現を数多く学びます。学習者は既にかなりよく自分自身を表現することができるようになっているものの、ステージ9のレッスンは非常に困難な場合があります。より自然で効率的なコミュニケーションに目標を絞ったレッスンが行われます。このStageは、CEFRのB2レベルにあたります。
多くの語彙を集中的に学びます。
ステージ11と12は、CEFRのC1レベルの学習者に適しています。2つのステージ内の質問の多くは、学習者が学んでいる新しい言語を練習するだけでなく、より自由に自分のアイデアを表現し、意見を引き出すことが可能なように設計されています。11ステージと12では、1700以上の新しい単語、表現や句、動詞、倒置法、縮約関係詞節を学びます。 話す訓練に加えて、“on loan”のように役に立つ連語の短いエクササイズや“strike a balance”のようにメソッドの初期のステージですでにカバーした単語から成る新しい表現が紹介されます。
まとめ
カランメソッドについてまとめました。
- カランメソッドとはロンドンで1960年に誕生した英会話勉強法
- もともとは英語を母国語としない人のためのもの
- この手法で勉強した人は、この手法でない人の1/4の勉強時間で、ケンブリッジの英語の試験をパスした
- レッスンは用意された質疑応答文を先生とやり取りすることで行われる
- 高速の質問と回答の応酬が英語脳を鍛える(反射神経と発音・発話をつかさどる調音器官を鍛える)
- 耳が鍛えられ、正しい表現(発音、時制などの文法も)が身につく
- 特訓のようなものなので、レッスンが単調であることと、難易度に波があると言われている。
- ステージは1~12まである
カランメソッドに強いスクールは他にあるのかな?いまのところは以下が上がってます。
英会話のENGLISH BELL
QQ Englishオンライン英会話
ネイティブキャンプ
気になる方はチェックしてみてくださいね。またレッスンしたらレビューします。
しかも現代版のカランメソッドとして、DMEというものがあるそうです。これも調べてみますね。