今回は英語学習に効果的と言われているシャドーイングについてまとめます。通訳トレーニングに首をつっこんだときもシャドーイングを勧められました。効果があるって聞いたことはあるけど、何にどう効果があるの?どんなやり方をすればいいの?コツはなんだろう?どの音源を使えばいい?をまとめました。
シャドーイングとは?そしてその効果とは
シャドーイングとは、シャドーとは、影。文字通り、影のように、音声のすぐあとについて声を発する練習方法です。
この練習の目的は、発音(pronounce)と、話す能力(Speaking)の向上。
でも、それだけではなく、得られる効果はたくさんあります。というのも、以下のことができるようになるからなのです。
発音(pronounce)が良くなるのは、耳が鍛えられるから
これがとても大きいです。どう話されているかを、よくよく注意して聞くので、あなたの耳が鍛えられます。フレーズが話されているtoneとかrhythmとか、話しているときの、そのsentenceの長さとか間とか。
コピーするためには、これを聞き取れないといけないですよね。じゃないとコピーできないから。それをコピーするためには聞く能力を挙げる必要があります。だから、耳(聞く力)が急速によくなるというわけですね。そして人が話すそのリズムとかトーンに慣れることができます。
結果、発音(Pronounce)やアクセント(accent)の能力があがる。
というわけなのです。
スピーキング(Speaking)能力の向上
これは耳が鍛えられるからというのもありますが、動いている口の筋肉の動きを真似するので、自分が話すときの口の動きを鍛えられるんです。結果、スムーズ(smooth)に話すことができるようになるでしょう。
以上をまとめるとシャドーイングによる効果とは
- 耳が鍛えられる
-音(発音、リンキングサウンドなど)に慣れる
-リズム、スピード、間の取り方が分かる
⇒発音(pronounce)、Speaking能力が向上する
- 口の動かし方が分かる
⇒発音(pronounce)がよくなる
これの良い所は、音源さえあればいいところ。英語を話す機会がないよ!英語を一緒に話す人がいないよ!という方でもできること。まぁそうでなくても、英会話の能力を上げるにはうってつけの練習方法と言えるでしょう。
では、その具体的なやり方は?
シャドーイングのやり方と手順、コツ
大まかな流れは以下です。
- 音源を見つける
- テキスト化し、意味を理解する
- テキストを見ながらシャドーイングする
- 何も見ずにシャドーイングする
では一つずつ。
音声を見つけ出す
テレビ番組やラジオでもいいしポッドキャストなんかでもいいので、好きな音源を見つけましょう。音楽でもイイと思います。ホッドキャストとは(Wikipedia)
ポイントは、自分のレベルにあったものを使うこと。
初心者はあまり難しいものを選ばないようにしましょう。ちょっと難しい、くらいはOKだそうですが。自分にとってかなり簡単、なくらいものを選びましょう。
なぜならこれは「英語の理解のためのもの」ではないから。「発音と、Speakingの能力、あと話すときの口の動きを鍛えるためのもの」だから。ここを忘れないようにしましょう。
簡単で、自分が腐るほど繰り返してもイイというもの。
自分がこんな風に話せるようになりたいな、とかこの人イイね!と思うものを選びましょう。せっかくコピーするので。
テキスト化する
音源のほかに、読むために文字を印刷して用意しましょう。
文章は何度か読んで、知らない単語を辞書で調べて完璧に理解します。音源も何回か聞きましょう。自分にとって簡単に読めるくらいまで。
これは文章に慣れれば十分で、完璧に暗記しなくてもイイと思います。というのも、今日のレッスンで発音教材をやっていた時に、実はアルファベット見ないほうが、「そのものの音」を拾える感覚があったからです。テキストを準備しておくことは、音で覚えて、後で確認する(あ、この音はこの単語のつながりだったんだ)用という視点でやるのも助けになると思います。
シャドーイングする(テキストを見ながら)
どんな小さな間も、リズムも、できる限りコピーしてみましょう。
一度文章を頭に入れているから、次に何が来るかわかっているし、とても簡単にできるのではないかと思います。
シャドーイングする(テキストを見ずに)
さっきより少し難しくなりますが、次はテキストを見ずに、聞きながら口に出してみましょう。
聞くと同時に話すと、すごく右脳を使っている感じがするのが分かりますか?
そうなんです、シャドーイングのコツは、頭を使わないことなんですよね。この意味何かなー?じゃなくって、本当に音だけを追いかける。
リズムを身に着けるための練習なので、頭で考えるよりも感じる、ほうがいいのです。ここでも書きましたが、早く読む練習をしたとき、本当に考えてる暇なんてないんですよね。音だけ。でも、本当にそれだな、って思いました。
だから、シャドーイングのコツは、リラックスして感覚を使うこと。Don't think,Just Speak.
一度まとめます。
- 音声を見つける
- テキスト化する
- シャドーイングする(テキストを見ながら)
- シャドーイングする(テキストを見ずに)
これがShadowingの基本。
これのGoalは、Speakerを完全にコピーして、そのSpeakerそのものになること!
そしてコツとは。
- リラックスして頭で考えずに
- とにかくリズムを体で感じて、感覚で音を追いかける
- そして、Repeatition(繰り返し)!
シャドーイングおすすめの教材
自分の好きな音楽や、自分の好きな題材について話をしている音源を探してみましょう。洋楽とかもイイですよね。
こういうのもあります。100本ノック
注意点を一つ。コツに繰り返し、とあるように、1つをやりこむのがいいです。私が通訳トレーニングに出たときも、やはり一つをやりこむほうがいいと言われました。なので、お気に入りの音声を見つけて聞きこみ(話し込み?)ましょう。
もっと進んだ練習には、テレビなどで2人の人が会話している状況を使うといいそうです。そしてその会話をしている片方になりきって話す、という方法。お試しください。
今日参考にした動画はコチラ。
まとめ
今日は、シャドーイングのやり方と、そのコツ、おすすめ教材についてまとめました。
- シャドーイングとは、音のすぐ後を追いかけて発音する練習法
- やり方は
1)音声を見つけ出す ※理解ではなく、音の習得が目的であることを忘れずに
2)テキスト化する
3)シャドーイングする(テキストを見ながら)
4)シャドーイングする(テキストを見ずに) - コツは
・リラックスして頭で考えずに
・とにかくリズムを体で感じて、感覚で音を追いかける
・そして、Repetition(繰り返し)!
以上、Don't think,Just speak!
私がシャドーイングするときは、目をつぶって本当に音に集中してました(笑)だって聞くと同時に話すって結構エネルギー使います。リラックスしてただ音を追いかけてみよう。